2011年5月15日日曜日

行政書士受験に過去問は役に立たないか??

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6660449.html
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6469845.html

教えてgoo!で行政書士試験についてどんな質問がされているのか調べてみました。

上記のURLの回答ではあまり過去問は役に立たないと書かれていました。
理由は「過去問の使いまわしがあまりないから」だとか。

率直に言わせてもらえれば「使い回しがないのは当たり前」、当然だと思いますが、あえて
私は過去問重視のスタンスを変えるつもりはありません。

それはなぜかと言えば、同じジャンルの問題は繰り返し問われているからです。

たとえば民法の「意思表示」や「代理」の部門が出題されない年はなかったと思います。

その同じジャンルで手を変え品を変えて出題されるんです。

その重要な部分の理解を深め、記憶に定着させるのにはやはり過去問は大切なツールになるんです。

「過去問を解いていて、正解しないと落ち込む」という意見もありました。

それに関しては前にも書きました。この点むしろ「自分の理解できていない部分が分かった」と考えるべきなんですが、そこが分かってもらいにくいところです。

わたしも昔、個人的に受験生の指導をしていたこともあったんですが、その方もそんな感じでした。

この試験は自分の理解していくエリアを徐々に広げていくということで、ある意味「陣地取り」に似ています。

そこで、次の機会に「ランチェスターの法則」を使った戦略の立て方について考えてみたいと思います。


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2011年5月11日水曜日

トライアングルの構築  ノートは作らない

わたしがオススメする行政書士スクール・教室一覧


前記事で私のいう「トライアングル」のお話しをしました。

インプット⇒アウトプット⇒フィードバックをループ状にリンクします。

アウトプットである過去問集を解くことで、あなたは二つのことを知ることができます。

行政書士試験でどの程度の難易度の問題が出されているか、ということがひとつ。

それと同時に「自分はどんな問題に強いのか弱いのか」ということが二つ目。

中国の兵法家・孫子の言葉に「己を知り敵を知れば百戦危うからず」というのがあることはご存じかと思います。

これは試験攻略にも使える戦略であることを覚えておいてください。

過去問を解くことで、あなたは「敵」と「己」を知ることができます。

つまり同時に二つのことが片付くのです。
時々、過去問よりも新作問題にこだわる人もいますが、これは間違いです。
所詮、行政書士試験の問題も人が作るものです。
人は何か強い動機でもない限り従前の行動様式を変えようとはしません。

そしてその「人」を知るためには、その人が過去にどう行動したかを知ることが早道だといえるでしょう。

幸いなことに、行政書士試験の問題はどこの出版社からも出て店頭に並んでいます。
このデータを使わない手はないのです。

で、この過去問ですが、当たり外れで一喜一憂しないでください。
とくに回答が間違っていれば、それが本番で得点獲得のチャンスだと認識してください。

その過去問集ですが、最低でも本番までに3回廻すことになります。
ページの上の方に間違ったか正解したかを必ずチェックしてください。
やり方はそれぞれですが、わたしは○×をつけてました。

解いた問題の中で、とくに×になってる問題が重要です。
初学者の方は×だらけになるはずですが、それを減らしていくのが、次のステップになります。
最初の頃よくやりがちなのが、「受験ノート」の作成ですが、これはやめてください。
当初は記憶の定着のためと思って始めるんですが、勉強が進んでいくと、作成自体が目的となってしまって、勉強してるつもりになってしまいます。

それよりも、もっと効率的なのが「六法をノートにする」という方法です。
法令問題の場合、そのほとんどが条文か判例から出題されています。
そこであなたは、間違った問題はどの条文から、またはどの判例から出題したのかを探してください。
そして、次になぜその問題を間違えたのかを考えてください。
ここでちょっと実物を覗いてみましょうか。
この画像はコチラから引用させていただきました。
http://blog.livedoor.jp/roka017/archives/64949948.html

このブログを書かれた方はすでに合格し書士登録して実務に就かれています。


この画像の六法のようにどんどん書き込みしてください。
図式で覚えたいことがあったら、テキストの図をコピーして六法の見開きや最後に貼り付けるようにしましょう。
一から自分から作ることはありませんよ。

もし余白に余裕がなくなったら、私の場合は「ポストイット」に書いて貼り付けていました。
もう忘れないという自信がついたらいつでもはがせます。
最初のころは、この貼り付けのせいで六法が膨張してきます。
この膨張感があなたの勉強の証ともなるでしょう。

この作業はトライアングルのフィードバックのための重要なポイントです。









2011年5月10日火曜日

合格のためのトライアングル

ここでちょっと、これから使う方法論について話してみましょう。

テーマにあるように、使うのは「トライアングル」と私が名付けた手法です。

知識を身につけるのにはスリーステップが考えられます。

①インプット
②アウトプット
③フィードバック

ここでは行政書士試験に即してお話しします。

①の例は「テキストを読む」「講義を受ける」ということになります。

②では問題を解くということですね。

次に
③ですが、フィードバックというのは「修正」という事です。、これは間違った記憶や知識の修正を意味します。

で、通常みなさんこのサイクルを繰り返すことになるんですが、では③の次に来るのは何でしょう?

これを意外と怠りがちになるんですが、③を経て次に①へリンクさせることで、①から③の作業のことを私はトライアングルと呼びます。


あなたがもし講義を受けるなり、テキストを読むなりして、その仕上げに問題集を解いたとします。

そしてもしその解いた問題が間違っていたら、どう感じますか?

とってもくやしい? それとも「やっぱり自分はダメだ」と思ってしまう?

私だったら「ラッキー」って思いますけど。

なぜなら、「いまが本番じゃないから」です。そして本番前に自分のウィークポイントを発見できたからなんです。

人によって、テキスト重視の人は「系統だった学習」にこだわります。

しかし、人の記憶は必ずしも系統だっては成り立っていません。

記憶している部分や理解している部分、そしてそうなっていない部分がジグソーパズルのピースのように重なり合ってできています。

受験に即していえば、まずあなたのやるべきことは欠けているピースを見つけることだと考えてください。

では次の記事では、このトライアングルの構築の仕方について少し書いてみましょう。


もしこのブログを読んでる方で全くの初心者だという方やあまり知識に自信のない方は早い段階で
基礎講座を受けてください。

読む学習と聞く学習を併用することで、能率は倍ではなく3倍にはなります。
下に案内を載せていますので、自分の地域や時間帯に合わせて選んでみてください。

まずは資料請求からやってみましょう。
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2011年5月9日月曜日

合格するための三種の神器・・・六法 テキスト 過去問集

みなさん、こんにちは。

GWも終わりましたね。
明日からちょっと天気が悪くなりそうです。


きょうは受験には欠かせない三つの道具についてお話します。

まずは六法。

初学者にも、ある程度勉強の進んでいる人にもこれは読みにくい本ですねぇ。
わたしも学生の頃の六法はほとんど手つかずで真っ白でした。

でも本格的に勉強を始めると、背表紙やページはだんだん汚れていきます。ある意味この汚れが
蓄積の証ともいえます。

私の使っていたのは、これ・・・

有斐閣判例六法です。

これを選んだポイントは三つ。

まず必要な条文がほぼ網羅されていること。
判例がついていること。
比較的持ち運びやすくコンパクトであること。

試験問題はよく判例から出題されます。なので判例付きは必ず必要です。
コンパクトであるのは、実際にあなたが常に持ち歩いてもらう必要があるからです。


よく岩波の「模範六法」を使われている人もいますが、大きすぎるので持ち歩きには不向きでしょう。
家やオフィスに据え置いて補助として使うのにはいいかもしれません。

受験の後半になると使い込んだ六法だけで勉強できるようになっていきます。
そのための六法をこれから作っていきます。(この意味の詳細はまたあとで)

いまでは受験専用の六法もあるようなので、こっちを使ってもよいかもしれません。




これから実務家を目指すあなたですので、六法はケチらないでください。
くれぐれも条文をテキストでだけ確認しようなんて思わないで。
合格後はこれが飯のタネになるんですからね。

あとテキストと過去問集ですが、ちょっと長くなりそうなので
一度ここで区切りますね。

2011年5月8日日曜日

初学者はスタートダッシュが肝心です

受験生はいろんなレベルの人がいます。

わたし自身は法学部出身なんですが、学校ではほとんど勉強してませんのでまっさら同然でした。

でも、20代後半に、ちょっと目覚めることがあって別の法律系国家試験を受験してましたので
行政書士試験を受ける頃には、少しは知識はありました。

しかし、もしまったく始めから法律を勉強しようとする人は、ちょっと覚悟してください。

このブログの広告に「知識ゼロでも一日40分の勉強で6カ月で合格できる」と書いている学校がありますが
ほとんどの人はこれでは合格は無理でしょう。



多くの人が学生さんではなく、働きながらの受験になると思います。

時間の使い方としては、家でまとまった勉強時間は最低1時間から2時間。その上で会社の行き帰りの通勤時間もすべて勉強時間として使うようにしてください。

休日は午前中ゆっくり休んで昼から夕方までまとまった時間3~4時間できるのが理想ですね。

社会人の場合、細切れ時間をうまく使うのが合格の秘訣です。
何かの手待ち時間も勉強時間に使います。

細切れ時間は過去問を解くのに使うにはとっても便利です。

しかし、最初は受験範囲すべてをなるべく早く眼を通してください。

大学では「法律用語は外国語だと思え」と教わりました。
意味のよくわからないところは、チェックしておいて、後々覚えましょう。

第二のステップでは、なるべく早くすべてに目を通すことを心がけてください。

なぜそんなに急ぐのかというと、一番重要な過去問学習へいち早くたどりつくためです。

行政書士 本試験・・・11月14日に向けて

今年の本試験は、11月14日です。 試験案内

この記事を書いているのは5月8日なので、現時点からは6カ月つまり180日の準備期間があることになります。

このブログを見ている皆さんは、当然、勉強を開始した時期は違うはずですが、やるべきことは決まっています。

最終目標として、本試験三日前までに択一問題を3000問と記述式問題を500問を消化していること。

そしてこの解くべき問題は過去問を中心とすること。

その上で、直前までに答錬を6回、少なくとも3回は受けておくこと。

合格するためには、これを義務づけます。


なぜかというと、まずは過去問について。

この試験の出題範囲は法律の条文でいうと憲法が99条、民法が1000条以上、商法、行政手続法その他、この上に基礎法学の問題を加えると、かなりボリュームがあります。

しかし、この試験範囲のすべてが均等に出題されているわけではありません。

いま試験問題は(財)行政書士試験研究センターが作っています。そしてこのセンターは大勢の受験生を合格後、実務家として役に立つかどうかの観点から選別するために試験問題を作ります。

あくまでも、合格後の研修などを通じて行政書士として役に立つかどうかを見るんであって
基礎的な知識があるかどうかを評価します。

そうなると、出題しようとする部分も決まってきます。
そして、方針が決まった試験問題の集積が「過去問」ということになります。

つまり過去問で繰り返し問われている範囲が試験の範囲であって、くりおねの感覚では過去問を完ぺきにやれれば、本試験で80点は取れると思います。

そして、これもくりおねの考えでは、過去問の範囲は試験勉強の主題範囲の70%から80%くらいにはなるんじゃないかと感じています。



ちなみに私は東京商工会議所主催の「ビジネス実務法務検定」の2級も合格しましたが、同じ方法で
93点とることができました。

これほど過去問中心の勉強法は有効なんです。

よく受験生の中にはテキストの読み込みを中心にしている人もいますが、これはあまりにも非効率的です。

人間の脳は一度認知した記憶は何らかの形で残っているらしいです。
それを「忘れた」というのは、消えてなくなったということではなく、明確な形で保持または再現できなくなったということのようです。

それをなくしていくことが、過去問作業の主眼であって、自分の弱点を見つけてそれを潰していくことが
目標ということになります。

行政書士になろうというきっかけ??

これを読んでいただいているあなたは、どんなきっかけで行政書士に興味を持ちましたか?

「法律を勉強したい」「サラリーマンなので独立したい」「とにかく稼ぎたい」・・といろんな動機があると思います。

くりおねが受験を決心したのは一冊の本との出会いでした。
それはこの本。



副題に「年収一億円も夢じゃない」とありました。
著者の立花先生にはちょっとおおげさな表現もありましたが、行政書士を「事務弁護士」と位置づけ
将来の新しい行政書士像を提示してくれています。

正直、「法律家」といえば弁護士などの法曹三者しか頭になかった私にはショックでした。
そこには単なる「代書屋」を超えた行政書士のイメージが広がっています。

まだお読みでない方は本屋さんで立ち読みでもいいんで、必ず眼を通してください。

自分の目指しているゴールがどこにあるのかをイメージできて、なおかつモチベーションを維持できないと、これから始まる、あるいはすでに始まっているツライ受験生活を乗り切ることはできませんよ。

もし「行政書士の資格でもとってみようか」という甘い考えの方は「お止めなさい」と申し上げます。
あなたがどんなに頭がよくっても、明確な目的がないと挫折するか、合格できたとしてもその資格は何の役にもたたないだけです。
時間とお金の無駄になると思いますので、他の方へエネルギーに使ってもらうことを提案します。

まずは、これがワンステップです。

行政書士という法律家の世界―21世紀に羽ばたく日本の「事務弁護士」


はじめに


みなさん、はじめまして。
このブログを始める前に、これを書いている自分のことを書いておきたいと思います。

わたしは大阪で平成8年に行政書士試験に合格したくりおねといいます。

合格後は10年間、父親の事業を手伝いながら行政書士実務をしていました。
いまはわけあって、行政書士の活動を休止していますが、わたしの周りにも行政書士を
はじめいろんな国家資格に興味のある若い人が多くいます。

しかし、多くの人が間違った、あるいは非効率的な方法で勉強を進めている姿をみると
痛々しくも感じてしまいます。

そこで、このブログでは個々の科目の内容に触れずに、受験の方法論に絞って
書いていきたいと思います。

タイトルにある「合格するために100日間」とは3カ月余りで合格できるという意味ではなく、合格するための100のステップだと考えてください。

できるだけ、こまめにブログの更新をしていくつもりですが、いまの仕事の都合で更新できない場合はご容赦くださいね。